IYAMA DENTAL OFFICE
いやま歯科医院 
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 <ライブラリー>

骨は大丈夫ですか?
若い人にもみられる骨粗鬆症

 骨粗鬆症は、英語でosteoporosis(オステオポロシス)といいます。
osteoporosis(オステオポロシス)―――これは、osteo(オステオ)とporous(ポーラス)という言葉の合成です。osteoは「骨」、porousは「多孔性(あな)」を示しています。つまり、骨に孔(あな)があき、骨の密度が低下し、骨が弱く折れやすくなることを言います。以前は高齢者に多くみられた症状でしたが、最近ではダイエットによる「骨密度」の低下や、若い人たちの食生活の変化により、若い人たちの中にもみられるようになってきました。

骨がこけたら歯もこける

 一見、歯と骨は関係ないように思いがちですが、歯を支えているのはアゴの骨なのです。アゴの骨がもろくなってくると歯自体にも影響がでてきます。例えばかみ合わせが悪くなったりします。

食事はバランス良く、よく噛んで

 骨を丈夫にするには、カルシウムの摂取が大事です。しかし、最近の子どもや若者たちの嗜好は、カルシウムを多く含んでいる牛乳、小魚、大豆製品、野菜などより、スナック菓子やインスタント食品に移行しています。また、ビタミン剤やカルシウム入りドリンク等で補おうとする傾向がありますが、栄養はあくまでもバランスの良い食事を摂ることから始まります。歯ごたえのあるものをよく噛んで食べて、アゴの骨と筋肉を
えましょう。

一口何回噛んでいます

よく噛んで健康美人に!

 食事のとき、あなたは何回噛んでいますか?現代はハンバーグやスパゲティなどの柔らかい食べ物が多くなり、「よく噛んで食べる」ことが忘れられがちです。古代の女王卑弥呼は、食事に約1時間かけ4000回も噛んでいました。それが現代人わずか11分で600回です。早飯は百害あって一利なし。よく噛まない食生活がわたしたちの健康を脅かしているのです。この事実をよく噛みしめて下さい。

「噛む」と防げるガンとボケ

 噛むときに分泌される唾液の中にある酵素(ペルオキシターゼ)は、発ガン性物質の毒性を消す働きをします。また唾液の中には、成人病を予防する働きをしたり、脳の発達や老化に関係しているホルモンがあり、よく噛むほど唾液もよく出て脳の働きを活発にします。ガンや成人病にならず、ボケないためにも、「よく噛む」ことが大事というわけです。

“早食い”は、肥満のもと

 肥満は成人病の温床。肥満の最大の原因は食べ過ぎ。そして食べ過ぎの人には‘早食い’が多いのです。早く食べると、脳が血液中の成分変化の情報をキャッチするまでの間に食べ過ぎてしまうのです。肥満を防ぐためによく噛んでゆっくり食べましょう。ひと口30回は噛みましょう。

よく噛んでハンサム・美人になろう

 小さいときによく噛まないと、アゴの骨が十分発達しないため、大人の歯がキチンとはえるスペースがなくなり、歯並びが悪くなります。当然かみ合わせも悪くなって、いっそう噛みにくくなります。

 美容と健康のために、硬いものをよく噛んで食べて、アゴの骨と筋肉を鍛えましょう。平安美人も古代の美人も、硬いものを時間をかけて食べたからうまれたのです。

唾液は縁の下の力持ち
消化を助けるだけでなく、若さも保ちます

 私たちが生きていくために必要な栄養素は、食べ物から摂取しています。食べ物は、ただ口からとればいいのではなく、細かく噛み砕かれ、消化酵素と混ぜ合わさって、栄養素が消化吸収されるようにしなければいけません。そのために必要なのが「だ液」です。

食べ物を消化する消化酵素

 だ液に含まれる消化酵素には、食べ物を消化するはたらきがあります。たとえば、アミラーゼは、でんぷんを消化し、麦芽糖に変え、血液中の血糖値を速く高めるので、食べ過ぎの防止に役立っています。

口の粘膜を守るムロチン

ムロチンは食べ物を滑らかにしたり、ねばり気を出して口の中の粘膜や舌が傷つかないようにしています。

老化を防ぐパロチン

 だ液腺ホルモンであるパロチンは、骨や筋肉などを丈夫にして老化を防ぎます。このホルモンは耳下腺から分泌され、血色のいい顔、肌の張りをもたらし、若さを保つのに大切なはたらきをしています。

がんも防ぐだ液

 さらに、リゾチーム、ラクトフェリンなどは、口の中で細菌が繁殖するのを防ぎ、ペルオキシターゼは発がん性が指摘される活性酵素を分解する働きがあるといわれています。

 だ液は口の中の乾燥を防ぎ、口の中を清潔にするはたらきをもっているので、だ液の分泌が少なくなると、むし歯や歯周病にかかりやすくなります。

 よく噛むことは、だ液の分泌を促し、さらにだ液がさまざまな効果をうみだしているのです。ストレスが原因でだ液の分泌が減ることもあります。食事のときはよく噛んで、ゆったりと時間をかけて楽しみたいですね。

口のしくみと働き
歯と口は「健康の入り口」です

 最近アゴの細いスマートな輪郭の顔がふえました。加工された柔らかいものが主流の食生活のせいです。噛む作業がなおざりにされ、アゴは未発達で、歯が32本生えそろうスペースがありません。この歯とアゴの不調和が、かみ合わせを悪くし栄養の消化吸収を妨げます。歯と口の構造を知って、噛むことがどんなに大切かを考えて下さい。

口のはたらき

 わたしたちは生きるためのエネルギーを食べ物から摂ります。口は食べ物が一番初めに入るところで、ここで物は噛み砕かれ、飲み込まれて胃に送られます。スムースな消化を助けるには、よく噛むこと、噛んで唾液をよく混ぜ合わせることが大事です。唾液は噛めば噛むほどよく出ますし、食べ物はおいしくなります。

歯とアゴの骨の不調和

 アゴを使わない食生活はアゴを細くします。歯の大きさは変わりませんから、歯とアゴは調和をなくしかみ合わせがずれます。かみ合わせがズレていると、十分に噛むことができません。歯が物を噛み砕くという役割を果たさないことになります。

あごが弱っています

 噛むことをあまり必要としない食生活はアゴやアゴの筋肉を弱くします。どんなに歯や歯周組織の病気を治療し、不正咬合を治しても、アゴや口を動かす筋肉や関節が衰えてしまうと、十分噛むことができません。また、心理的なストレスが加わると、アゴは緊張し、もっと困った状態になってしまいます。一度弱くなったアゴは簡単に元の丈夫さを取り戻せません。

 歯と口は「健康の入り口」です。専門医の定期的な診察を受けて、いつも歯と口をよい状態に保つことが、あなたの健康につながります。

ガムで『カム』力を
「噛む」ことは、脳や全身へ刺激を与えます

 「噛む」ことは、ただ食べ物の消化を助けるだけでなく、全身の健康に大きな影響を与えています。

(1)美しい顔立ちをつくる
よく噛む習慣のある人は、顔面組織の運動が活発で血液の循環もいいので、顔色のいい表情、豊かな顔立ちになります。

(2)大脳へ刺激を与える
噛むことで歯根膜(歯のクッション)が力を感知し、脳が噛む力を 調節します。噛むたびに脳で血液循環が行われ、記憶力、集中力、 注意力などが高まります。

(3)ストレスを吹き飛ばす
硬いものを噛む快感、おいしい食べ物を十分に消化できる爽快感は、ストレス解消となり、情緒的に安定させるといわれています。

(4)肥満を防ぐ
よく噛まないで食べると、脳の満腹中枢に「満腹」信号が伝わりにくく、満腹感が来る前にたくさん食べてしまいます。時間をかけてゆっくり食べることが肥満を防ぎます。

ガムからわかる「噛む」効果

 車を運転するとき、眠気覚ましにガムを噛みますね。そのようにガムには意外な効果があります。
 砂糖入りのガムはむし歯のもとですが、シュガーレスなら大丈夫、キシリトール100%がオススメです。食後のキシリトールガムはむし歯予防にも効果的です。ガムで「噛む力」をつけましょう


タバコは全身の健康を壊します


喫煙と受動喫煙による健康被害は深刻です。すでに1997年、先進国の病気と死亡の最大の原因がタバコにあると
WHOは報告しています。当然お口の健康を壊す有力因子ともなっています。


喫煙すると・・・

◆口臭
◆歯周病 ・最大のリスク因子 ・発見の遅れ ・進行の促進と重症化 ・再発しやすい
◆着色 歯や歯肉がヤニで汚れます
◆口腔咽頭ガン 発生率3倍 咽頭ガン32.5倍

■ニコチンの害 
●血管を収縮させます ●免疫細胞の働きを低下させます ●歯根面につきやすい

■骨の吸収促進作用
 骨の生成バランスが崩れ、骨がスカスカになる骨粗鬆症をおこします

■受動喫煙
 ●喫煙者の周りの人は、たばこから出る副流煙を吸わせられています。
 ●副流煙は喫煙者が吸い込む主流煙より毒性が強く、健康への害も大きくなります。
 ●特に無抵抗な子どもへの影響が心配です。
 ●血管を収縮させます 
 ●免疫細胞の働きを低下させます 
 ●歯根面につきやすい

今からでも遅くはありません。 ぜひ禁煙から喫煙習慣ストップへ! をお勧めします。

タバコは歯の健康の大敵
歯肉が栄養不足になって歯周病に!

 タバコが歯の健康によくないことはよく知られていますが、ヘビースモーカーに歯周病で悩んでいる人がとても多いのです。タバコは口の健康にとっても大きなマイナスになっています。そのわけをチョッとくわしくお話しましょう。

色素が沈着して取れません
 タバコを吸い過ぎる人の歯を見ると、歯の表面はもちろん歯の裏側まで茶褐色になっています。これはタバコから出るタールが歯に付着した結果です。タールはふつうのブラッシングでは取れません。タバコの吸い過ぎは歯を不健康な色にします。

歯肉に大きな被害を与えます
 タバコに含まれるニコチンには、末梢血管を収縮させる作用があります。血管が収縮すると歯肉への酸素の供給量は減少し、歯肉は絶えず栄養不足状態になって歯周病にかかりやすくなります。また、タバコの煙に含まれる一酸化炭素は、身体にあるヘモグロビンと結合してビタミンCを大量に消費してしまいます。さらに、タバコを吸うと細菌を殺す白血球の機能が低下して、歯肉の病気を悪化させます。

逃れられない口臭の被害
歯周病が悪化して歯肉から膿が出るようになると、吐く息がとても臭うようになります。これは歯の周りのポケットにすみついた細菌が、メチルメルカプタンといういやな臭いのガスを放出するからです。タバコを吸うリスクをよく考え、歯の健康のためにも喫煙習慣の見直しをお勧めします。

歯と歯ぐきのしくみと役割
健康を支える歯と歯ぐき

 わたしたちは食物を摂り、エネルギーにして生きています。歯は食物を噛み砕くための大切な臓器です。 成人の歯は親知らずを含めて32本ですが、中年以降、残っている歯はどんどん減って、80才では平均わずか6本程度です。せっかく長生きしても、健康を保つための臓器が丈夫でなければどうしようもありません。歯のしくみとはたらきをよく理解し、歯をできるだけ長持ちさせて、おいしく食事をし、生き生きと毎日をおくりたいですね。

歯の形としくみ

表面のエナメル質とセメント質………歯は約3分の1が外部に、残りが歯肉の中に埋まっています。出ている部分の表面はエナメル質、人間の体のなかで最も硬いところです。歯ぐきのなかに埋まっている部分の表面はセメント質で、露出すると磨耗しやすい部分です。
象牙(ぞうげ)質………エナメル質とセメント質の内側が象牙質。カルシウムが少なく質がもろいため、むし歯がここまで進むと、その後は加速度的に進行してゆきます。
歯髄………血管と神経の部分。歯髄のなかには象牙質をつくる細胞があり、血管を流れる血液からたえず栄養と酸素が送られるために、歯を保護するはたらきをします。

歯肉のしくみと働き

歯は強い繊維の束である歯根膜によってしっかりとあごの骨に固定されていますが、歯肉はこの歯根膜やセメント質をおおって保護しています。また、歯並びが正常になるようなはたらきもしています。さらに歯肉のなかの神経や血管は、歯と歯のあいだからあふれた食べ物を、歯の内側に送るはたらきもしています。

毎日何回歯を磨いていますか?

歯周病を予防するには、歯を正しく磨くことです。

あなたは歯磨きにどれくらいの回数と時間をかけていますか。多くの人は、1日1回位、歯磨きタイム1分以内といった統計もあります。これではお義理程度の歯磨きで、磨いたことにはなりません。 また、歯はただ磨けば良いというものではありません。磨き方によっては、歯や歯肉を痛めかえって病気の原因になる場合が多いのです。

歯磨きは、歯の表面に付着した歯垢(細菌の巣くつ)をとり、口臭を消し、歯肉をマッサージして血行を良くし、組織を強めるために行うものですから、歯の磨き方の正しいテクニックをマスターしていただくことが必要です。 歯をじょうずに磨くことで、歯は丈夫になり、たとえ歯肉炎(炎症が歯肉に起こった病気)などがあっても治ってしまうこともあります。

歯の磨き方にはいろんな方法があります。肝心なことは、いつ、どのような方法で、どれくらいの時間をかけるかです。 歯は少なくとも、朝と晩に、磨き方を変えて行うと効果があります。『歯と口の中の細菌類を無くし、歯ぐきのマッサージをするのは夜』といったように組み合わせることです。このためには歯間ブラシやデンタルクロス(糸はみがき)など用途に応じた歯ブラシが必要になります。
下の前歯の裏側は歯石や歯垢のたまりやすいところです。また 奥歯の側面と溝、裏側も特に注意して磨いてください。

歯とからだの全体の関係

むし歯や歯周病が全身的な病気の原因に

人間のからだは血液・リンパ腺・神経などによってすべての器官が連絡しあっています。からだのどこかに故障が起きると、他の関係ないところまで影響があらわれます。歯の場合も同じです。むし歯や歯周病が全身的な病気の引き金になることもあるのです。


歯科の2大疾患であるむし歯と歯周病は、細菌感染症なので、その細菌が全身に影響を及ぼし、(病巣感染といいます)心臓病や糖尿病、胃腸障害など、循環器や消化器系の病気の発症や進行に重大な影響を与えることがわかってきました。ある研究では、歯周病患者の心臓発作、早産の率が極めて高いという報告もあります。歯周病が口の中だけでなく生命の危機につながる、全身の健康を左右していることは確実です。

歯が1本なくなると噛む力は半分に…

 歯の一番大切な役割はものを噛むこと。奥歯が1本なくなると、ものを噛む力が半分になります。噛む能力が低下すると、胃に負担をかけ胃腸病をひき起こします。長い間には胃潰瘍や胃ガンの原因にもなります。

「ガクカンセツショウ」という病名を知っていますか?

歯は上下16本ずつが、微妙なバランスできっちりかみ合って健康を保っています。このかみ合わせが不調和になると、偏頭痛や耳鳴り腰痛、手足のしびれ、肩こりや視力障害などの原因となり、いつも不快な症状に悩むことになります。

キシリトールの話

むし歯の原因“酸”をつくらない甘味料

 厚生省は1997年、キシリトールを食品に使用することを認可しました。店頭にはたちまちキシリトール入りのお菓子が並びました。テレビCMにも大々的に登場し、「むし歯予防」商品の「定番」になっています。

キシリトールは天然素材甘味料
(1)多くの野菜や果実に含まれている天然の甘味料です。
 (例えばホウレンソウ100g中には107mg含まれています。)

(2)砂糖と同じくらいの甘さがあります。
(3)カロリーは砂糖の4分の1です。
(4)血糖値に影響を与えないので、糖尿病患者さん向けの医療品原料としては、
 以前から使われていました。キシリトールは世界中の国々で、むし歯予防効果と安全性が認められています。

ネバネバせず、“酸”をつくらない

砂糖などの糖分は、口の中でむし歯菌によって分解され“酸”をつくります。この“酸”が歯を溶かしてむし歯をつくるのです。むし歯菌の住みか「プラーク」はネバネバしていて、歯を磨いても落ちにくいものです。しかし、キシリトールはむし歯菌に代謝されないため、菌は“酸”を生成しません。“酸”ができにくくなると、プラークは歯みがきすれば落ちやすくなります。また、むし歯菌の発育を抑えたり、エナメル質の再石灰化にも効果があるといわれています。

キシリトールはミラクル食品?

では、キシリトールが入っているお菓子はすべて良いかといえばそうではありません。キシリトールが入っていても、他の糖分が入っていれば効果は半減します。キシリトール自体も50%以上入っていないと効果がありません。キシリトールの優れた性質を有効にするためには、チューインガムやタブレット、歯みがき剤などが望ましいといわれています。お菓子類を選ぶときにはよく確かめてください。


キシリトールがむし歯予防を強力にサポートします!

キシリトールのむし歯予防効果は、1970年代フィンランドで研究され確かめられています。
今では欧米諸国など世界各国でむし歯予防に使われており、日本でも1997年4月厚生省
(現在の厚生労働省)が食品への利用を認可しています。


生体への安全性が高いキシリトール
●白樺や樫などの樹木から抽出された成分を原料とする天然甘味料です。
●砂糖に近い甘さで、カロリーは砂糖の3/4です(3Kcal/g)です。
●血糖値を上げないので、糖尿病の医療品として昔から使われています。
●イチゴやほうれん草などの野菜や果物にも含まれ、私たちの肝臓でも
毎日つくられています。
●WHO(世界保健機構)が摂取量制限を指定していません。

むし歯予防を補助する効果
●ミュータンス菌は、キシリトールを分解しても、むし歯の原因となる
酸をつくりません。
●ミュータンス菌は、キシリトールを分解する時、砂糖の時のようなネ
バネバした物質をつくりません。そのため歯垢はさらさらしたものと
なり、ブラッシングで簡単に落とすことができます。
●ガムとして噛むことにより唾液の分泌が促され、唾液の清浄作用・緩
衝能(お口の中の酸性度を中和する力)が高まります。
●唾液が多いほど唾液に含まれるリンやカルシウムも多くなり、それら
が歯の表面に戻る「再石灰化」の働きも強まります。その結果、歯が
強くなります。

それでも注意を・・・
*むし歯予防の効果を確実にするためには、キシリトールを50パーセント以上含む
 食品を選んでください。
*但し少しでも砂糖が入っているものは効果を無効にします。キシリトール入りの
 食品を選ぶときは、成分表をよく見ましょう!
*食べると少しお腹がゆるくなる方もいます。

お茶

1.口臭・むし歯の予防に!
ほとんどのお茶にはフッ素が含まれています。そのためお茶をよく飲む人は虫歯になりにくいのです。また、
中国料理は多くの臭いの強い薬味を使うため口臭が気になります。しかし香り高い烏龍茶や、ジャスミン茶を
飲むことにより、口臭を芳しい香りにかえ、さらに殺菌効果もあり口のなかの雑菌をさっぱりと流してくれます。

2.水虫退治に!
水虫対策にも活躍します。水虫治療にはただただ茶湯に足を浸けるだけ。時間はかかりますが効果あり。また
予防策として使用後の茶葉をよく乾燥させ、綿やガーゼで作った小袋に入れてシューキーパーに!悪臭を取り
除き、殺菌してくれます。

3.旅のお伴に!
「水土不服」=土や水が合わないの意。水の悪い所ほど茶が育つと言われる位、おいしい飲料を得るため
中国の人は茶葉を開発しました。その茶葉を旅に携帯し水でお腹をこわすことがなくなりました。今でも万一
に備え飲み慣れた茶葉を持って旅に出るそうです。

紅茶
 昔、イギリスは中国からお茶を輸入し
ていました。中国は茶の種子や苗を流出するのを抑えていましたが、プラントハンターのロバート・フォーチュンが
「ワードの箱」という特殊なガラス張りの小型携帯用温室に茶の種子を入れて持ち帰ろうとしたところ、航海中に
たまたま発芽し、カルカッタに到着。東インド会社の手に渡りその苗木が育てられ、10万本を超えるほどになり
高地インドで紅茶が大量生産されるようになりました。

アール・グレー
 中国紅茶と言ってもあまりピンとこない方が多いのではないでしょうか。中国紅茶の多くは、キーマンと言う紅茶に
香りを付けたものが多いそうです。馴染みのものではアイスティーでよく飲まれるアールグレー(ベルガモットの芳香)
があります。

ウーロン茶の意外な効果


むし歯を防ぎ、口臭を消す作用があります

日本には昔から、食べたあとにお茶を飲む習慣があります。これが口の中の食べカスを取り除き、お茶に含まれるフッ素の効果も手伝って、むし歯を防ぐ働きをしています。ところで、この頃人気の甘くない飲み物の代表格「ウーロン茶」。こちらには、日本茶と同じような効果が期待できるのでしょうか。

むし歯を防ぐウーロン茶の成分
ウーロン茶にはポリフェノールという物質が含まれています。研究の結果、この物質には歯垢を付きにくくする作用があることが明らかになりました。この研究を行った企業では、その成果を新しい商品の開発にいかし、「むし歯になりにくいキャンディ」を発売しています。ウーロン茶に含まれる物質を利用しているのにウーロン茶の味はしないので、消費者にはなかなか好評です。

ウーロン茶の成分が口臭の元もカット
近ごろの若者はたいへん「におい」を気にします。口臭も例外ではありません。口臭の原因は、食べカスと消化によって内臓から発生する悪臭物質(メチルメルカプタン)ですから、食事をする以上は避けられません。

 そこで口臭の元となる成分を除去する効果があるシャンピニオンエキス(きのこの一種からとれるエキス)を入れたウーロン茶が開発され、たいへんな人気を呼んでいます。「人に口臭を気にしていることを知られたくない」「自分で口臭を気にしていることを意識したくない」という微妙な心理にアピールしたのか、近年にないヒット商品になっています。


歯は人生の縮図です

硬い歯もすり減る

人間の体の中で一番硬いところはどこだと思いますか? たいていの方は、骨と答えると思います。でも、本当に一番硬いのは歯なのです。 その歯にも下記の表のように力が加わっているのです。
      スルメ   せんべい  チューインガム
最大値   19.8s   14.8s     20.0s
最小値   12.4s    8.5s     7.6s
(東京歯科大の調べ)

それと同じようにスポーツ選手、例えば野球の投手が、投げる瞬間には自分の投げるスピードと同じ位の力(100s以上)がかかっているそうです。 ですからスポーツ選手、それも一流と呼ばれる人の歯は大変すり減っています。

歯から解るくらしぶり

このように、歯によってその人の通常の生活までわかってしまうのです。 例えば、チェルノブイリで放射線を浴びた人の歯の分析をすると、放射性物質が検出されます。 法医学の立場からいうと、事故などで亡くなられた人の身元を確認する事が必要な時に、歯の分析が決定的な役割を果たしています。 みなさんが思っている以上に歯にはその人の生活や経済状態、考え方までも反映しているのです。

歯は人生の縮図。体と一緒に歯も生きています。 皆さん、これからも歯を大切にして下さい。


〜〜治療は最後まで受けてください〜〜

平成9年健康保険法が改正され、その後も様々な改正があり患者さんの自己負担の金額は
アップし続けています。それによって、通院を控えたり、治療を途中で中断される患者さんが
多くなったというデータがあります。

● ●治療中断は危険
治療を途中で中断してしまうと、仮の詰め物がとれたり、けずったままでバイキンが入りやすく
なったりして、病状が悪化してしまいます。病状が悪化すると、次に治療する時には今よりも、
治療の期間も費用も苦痛も大きくなり、皆さんの健康にも、お財布にとっても良いことは何も
ありません。 ですから、わたしたちは、患者さんに対して「最後まで、がんばって治療を受け
続けてください」と訴えているのです。それは、患者さん自身の健康のためなのです。

●●安心して歯科医院へ
一度中断してしまって足が遠のいたからとか、仮歯の調子が良いからこれで十分 などと考えずに、
もう一度歯科医院へ行き、その後の事を相談してみてください。そして、できれば歯と口の健康や、
心配なことなど何でも遠慮なく話せる、かかりつけ医「ホームデンティスト」を持つ事をお勧めします。

 最後にもう一度、『治療は最後まで受けてください!』




抜歯が必要な時

私たちは日頃から、歯をできるだけ抜かない削らない治療を心がけていますが、みなさんのお口の
健康を考えたとき、抜歯が必要な場合もあります。大切な歯を抜かれるのはとてもつらいことですが、
抜歯の必要性をどうぞご理解ください。


■むし歯がひどく、残すための処置を施すことができない時
■歯の根の先に病巣があり、治療しても残すことができないと思われる時
■進行した歯周病のせいで歯が植わっている歯槽骨が溶け,歯は激しく動揺し、助けることは難しい状態の時。
■歯の冠の部分や歯の根の部分が破折している時(修復治療ができないと予想される場合)
■周囲の健康な歯や歯肉に悪い刺激を与えている親知らず
■歯肉に埋まっていて感染症の原因になりそうな親知らず
■義歯を作るために必要な時
■矯正治療のために必要な時
■永久歯が生え出てくるのを乳歯が邪魔している時。(永久歯が正しい位置に生えて来ないと予想される場合)


治療を終えて・・・

 歯は一度悪くなると、修復のための治療はできますが、元の状態に戻すことは大変です。
もう一度、あなたの「歯」について考えてみてください。

あなたの『歯の将来』を考えてみましょう。
 誰でも一度くらいは、将来の自分の姿を思い描いたことがあると思います。でも、将来の自分の歯が
どうなっているか、考えたことがありますか?日本歯科医師会では、80歳で自分の歯を20本残そうという
「8020運動」を進めていますが、実際には「8007」、80歳で6.5本(1999年『厚生省歯科疾患実態調査』より)
というのが現実です。



 私たちの生活習慣をみてみると、「1日1回以上の歯磨き」は毎日の習慣となっています。それなのに、
なぜ歯を失ってしまう人が多いのでしょうか?

正しいブラッシングをしましょう。 
 自己流で磨いても、お口の状態は少しずつ悪くなってしまいます。専門家に正しい磨き方の指導を受け、
丁寧に磨いてください。そして、鏡の前で大きくお口を開けて、自分で点検する習慣をつけましょう。

定期的に健診を受けましょう。
 定期的に健診を受けて、病気の予防に努めましょう。お口の中に関心を持ち、「自分の歯を自分で守る意欲のある人」
が、「歯を1本でも多く残せる人」なのです。




「噛めば 噛むほど……」

生活習慣病の予防は、まず良く噛むこと

むかし、脳溢血や心臓病、ガンなどの「成人病」は、40代以降の人がかかる病気と思われていました。ところが現代では、30代はおろか、20代から子どもにまで及んで、最近その名称が改められ、「生活習慣病」と呼ばれるようになりました。アトピー、そしてアレルギー性鼻炎等々…、現代人は生まれた時からもう、生活習慣病の予備軍なのです。

● 「悪玉」活性酵素 戦後、日本人の食生活は大きく変わり、大量に加工調理された食品は、食べやすくソフトな食物にされて、さまざまな食品添加物と残留無機農薬が混入され、我々の体内に入るようになりました。この、添加物と、残留無機農薬が、生活習慣病に関係する「悪玉」の酵素を発生させていたのです。

● 「噛む」や「噛まざる」や 実は、この「悪玉」の酵素が、唾液によって消え去ることが最近の研究で明らかになりました。唾液に含まれている「善玉」の酵素が「悪玉」を退治することがわかったのです。唾液は、口の中に3ヵ所ある唾液腺から大量に出てきますが、歯を失っていると、知覚刺激が少ないので、唾液は少なくなります。唾液は、噛めば噛むほど出てくるのです。

● 良く噛むために 噛む回数を増やすこと、それには、丈夫で健全な歯が必要です。噛むという運動は、下顎による単純な運動です。身近かな食品のなかで、バランス良く、できるだけ歯ごたえのあるものを選ぶこと、そしてゆっくりと、時間をかけて食事をすること、それが健康にとってとても大事なことなのです。「自分の体は自分で管理する」ということが当たり前、という時代が必ずやってきます。良い生活習慣、それは私たちが自分でできる最良の健康術といえるのです。


デンタルフロス(糸ようじ)について

むし歯は、お口の中に棲んでいる細菌(プラークという形で歯の表面に付着しています)
が原因でおきる感染症です。むし歯予防のために、細菌をお口からできるだけ除去しま
しょう。歯と歯肉の境目や歯間部は、歯ブラシの毛先が届きにくく、特に磨き残しができ
やすい要注意箇所です。
● 歯間部も磨き残しなし
 そこで活躍するのがデンタルフロス。フロスは歯間部を清掃するための専門用具で、
ふつうは30センチぐらいの長さに切って両手の中指か人差し指に巻きつけて使います。
フロスを歯間部に滑らせるように入れ、両側の歯の側面に沿わせて動かしプラークを除去
します。
● フロス活用のコツ
フロスを歯間部に無理に入れたり、力を入れてフロスを動かし過ぎると、歯肉を傷つ
けてしまうこともあるので注意しましょう。また、フロスは小さいお子さんが一人で使う
のは難しく、小さい方にはお母さんが仕上げ磨きに使うと効果的です。歯間部に入れやす
いようワックスのついたものや、ホルダー付きの持ちやすいものもあります。
フロスを上手に活用して、お口の中を隅々まできれいにしましょう。



歯間ブラシ


歯間ブラシでプラーク除去

歯と歯の間に、歯間を傷つけないようにつまようじを使う要領で

◆はじめて歯間ブラシを使用する場合、歯肉が腫れているところはかなり出血することがあります。
◆歯間ブラシの使用を続けていると、歯肉の炎症が治まり出血は止まります。
◆歯間ブラシを使用していると、歯肉がさがることがあります。これは歯肉が健康になり、ひきしまったためです。
◆治療過程で歯間のスペースが変わることがありますので、定期的に指導を受けて下さい。



『歯の健康づくり』で8020をめざそう!

 厚生労働省と日本歯科医師会では8020運動というキャンペーンを展開しています。「80歳になっても20本、
自分の歯を保ちましょう」というこの働きかけは、一生自分の歯で楽しい食生活と健康な日常生活を目標に、
子供のころからの正しいデンタルケアと青年期のセルフケアの重要性をうったえています。
 下記の表で、あなたの現在の「歯の健康度」を診断してみましょう。そして、8020を目指して生活習慣の改善を
行ないましょう。

「歯の健康づくり得点』で自己チェック!


合計点数を元に診断結果を見てみましょう!

10点以下
今の歯の状態および生活習慣は、歯の健康にとって問題が
あります。歯医者さんのアドバイスをうけ、生活習慣を見
直しましょう。0点の項目を減らすようにしましょう。

11〜15点
あなたの歯の状態および生活習慣は歯の健康にとって問題
がおきやすくなっています。生活習慣を見直し健康な歯を
守りましょう。0点の項目をなくすようにしましょう。

16点以上
現在のあなたは、歯の健康にとって良い生活をしており、
また歯も健康のようです。さらに向上を目指しましょう。
0点の項目をなくすようにしましょう。

『歯の健康づくり得点』出典:愛知学院大学歯学部口腔衛生学講座


歯がグラグラと動揺するのは・・・?


【歯周病とかみ合わせ】 
 健康なときの歯と歯周組織は、上下の歯をかみ合わせたときの力(咬合力)を十分に
受けとめています。ところが歯周病が進行して歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けていくと、
歯の根が露出し歯肉もブヨブヨでかみ合わせの力に耐えることができない状態になります。
 時にはかみ合わせの力によって、歯を支えている周りの組織がもっとダメージを受け、
歯周病がさらに悪化することがあります。歯周病はプラークが原因で発症する病気ですが、
かみ合わせの力との関係も病因になっています。


【事故やケガで歯が折れた時】
 ドアに激しく顔をぶつけたり、転んで地面に激突する…。事故やけがで子どもの歯が折れたり
抜け落ちたりすることがあります。
 欠けたり抜けたりしても、けがの程度によっては、固定や移植など様々な方法で元の状態に
戻すことができます。折れてしまった、抜けたとあきらめずに、その歯を持って、すぐに受診しましょう。
 また、見た目はどこも変化がないようでも、歯の根などの見えない部分に問題が発生していることも
あります。激しくぶつけたりしたときは、念のために歯科医院を訪れたいものです。

むし歯予防はセルフケアとプロケアで!

日本人のむし歯罹患率(一人あたりのむし歯本数)は高く、文化的に「先進国」と言えないほどです。
その大きな原因としてフッ素の使用が十分でないということがあげられます。フッ素には歯を強くしたり、
むし歯になりにくい状況をつくるという特徴があります。家庭でもフッ素入り歯磨剤などを積極的に使用して、
むし歯を予防しましょう。


<歯科医院で行う予防方法>
予防処置 ブラッシング指導・フッ化物塗布・スケーリング・クリーニング・PMTC・
        シーラント処置や 栄養指導、間食指導、生活指導など

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは患者さんがホームケアでコントロールしにくい
部分を、プロの手によって隅々まで機械的に清掃する方法です。



子供のむし歯の予防処置


『予防』という名の『治療』

一昔前まで、むし歯は削って治すのが治療でした。でも今では、むし歯になる原因や仕組みが
わかってきてむし歯にならないようにできます。上手に歯医者さんとお付き合いして、むし歯の
ないお口で一生を快適に過ごしましょう。

■むし歯になるメカニズム
私たちの口の中では、歯を溶かす作用(脱灰)と歯を守る作用(再石灰化)が同時に行われていて、
このバランスがとれていれば歯は健康です。ところが何かの原因で歯を溶かす作用が強くなると、
歯の表面からカルシウム分がどんどん溶け出してむし歯が始まります。

■むし歯と個人差
同じ生活をしていてもむし歯になる人とならない人がいますが、これは口の中の条件が異なるからです。
歯を溶かす作用を強める条件はいくつかあり、この条件への反応には個人差があります(カリエスリスク
といいます)。まずは口の中の条件を調べる検査(カリエスリスク検査)を受けて、あなたがどんな条件の
持ち主かを知りましょう。

■新しい予防の考え方
かかり始めたむし歯が本格的なむし歯になるまでには、思いのほか時間がかかります。その間に歯を
守る作用を強くし再石灰化を促す適切な治療をすれば、むし歯の進行を止め元の状態を回復させること
ができます。

■予防プログラムとその実践
これからの時代は、「予防から健康増進を目指す時代」です。歯科医院では、様々な検査結果をもとに、
患者さんの生活全体を総合的に判断してその人に合った予防プログラムをたてます。私たち歯科の専門
スタッフは、定期的な検診を通じて、これらの予防プログラムがうまく行われるよう患者の皆様をサポートします。


家庭と歯科医院で行うフッ素によるむし歯予防

むし歯予防にはいろいろな方法がありますが、中でもフッ素の応用は、歯質を強
化し歯を守る再石灰化の作用を促す予防法としてその効果が期待されています。

★フッ素洗口法
低濃度のフッ素溶液をお口に含みブクブクうがいをする方法です。これまでの調査では、予防効果がはっきり
現れています。洗口液に含まれるフッ素の量は、紅茶やウーロン茶1〜2杯に含まれている天然のフッ素量と
変わらず、研究データからは安全という結果が出ています。乳歯が揃う幼時期から永久歯が生え揃う中学期
まで、継続してフッ素洗口をすれば、予防効果は成人になるまで続きます。
      
★フッ素の歯面塗布
フッ素溶液を直接歯に塗ります。使うフッ素の量が多いので歯科医院で専門家が行います。13歳児未満の
むし歯多発症の患者さんには、保険診療で行うことができる治療です。乳歯が生え始めたら、その都度その
都度何度も繰り返し塗って予防の効果を高めます。フッ素洗口と一緒に行えば予防効果はいっそう高まります。

★フッ素入りの歯みがき剤の使用
毎日のブラッシングに使うことで、フッ素と歯との出会いを多くできます。少量のフッ素も回を重ねれば大きな
効果につながります。世界的に最も普及したむし歯予防の一つがこのフッ素入り歯磨き剤の使用です。他の
方法と一緒に使っても、使用量や頻度を守って使う限り、体に害はありません。

★フッ素入りジェル
ブラッシング後フッ素入りジェルを歯の表面に塗ります。むし歯になりやすい条件が揃っている人・唾液の量が
少ない人の場合は、フッ素入りジェルを追加して使い、フッ素の効果を確実に高めます。


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