IYAMA DENTAL OFFICE
いやま歯科医院 
大阪市鶴見区今津北4−9−18 06-6968-7815

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 <ライブラリー>

乳歯の根の治療

乳歯の下には永久歯

 永久歯がどんどんはえてくると、乳歯の根はそれに伴い吸収されます。最後には歯冠(歯の頭の部分)だけが残り、脱落して永久歯が見えてきます。これが正常な歯の交換です。

 神経の治療をした歯は、根の吸収と共に根充剤も吸収されないと、永久歯は好ましくない場所に移動してしまいます。歯並びを悪くしてしまう結果となります。吸収される根充剤を使うため、根の中を密閉できません。このため、乳歯が神経を失うと歯肉が腫れるなど、たびたび再発を繰り返すことがあります。何度も腫れて歯胚(永久歯の芽)に影響が出るようなら抜歯をしなければなりません。また、乳歯を早く抜いた場合には隣りの歯が倒れてきて、歯並びに影響がありますので適切な方法を相談しましょう。 

永久歯の役割
@かむこと
A永久歯の萌出スペース確保
B顎骨の成長に関与

丈夫な歯を育てる『食育』

お子さんの強い丈夫な歯を育てましょう

 むし歯や歯周病を予防することだけが歯の健康維持ではありません。噛む機能が十分に発達し、何でも好き嫌いなく食べる子、味覚も含めて感受性の豊かな子に育てることが大切です。子育てのうち、食事に関係した分野の中心はやはり家庭。保護者のがんばりが強い丈夫な歯を育てます。

栄養のバランスが歯育ての基本

 歯によい食事の基本は栄養のバランスがとれていること。「1日30品目」を目標に、骨や体を育てるのに欠かせない栄養素を含む食品をまんべんなく食べさせます。調理法を工夫して、子どもが歯によい食品を好きになるように習慣づけて下さい。

「おかあさんだいすき」は丈夫な歯を育てるかしこい献立

 おから・かきあげ・サンマの塩焼き・大豆の五目煮・イモの煮っころがし・酢の物・キンピラゴボウ・・・・俗に言う「おふくろの味」です。これらは日本の伝統的な家庭料理で、繊維を含む野菜や良質のタンパク質が豊富です。おふくろの味には、丈夫な歯を育て、歯と口の健康を維持するために必要な要素がみんな揃っています。

野菜の繊維がむし歯を防ぎます。

 大阪の岡崎卓司博士は開業医としての経験から、「歯を丈夫に保つには野菜を多く食べることが必要だ」と提唱しています。食の教育がすすんでいるアメリカでも、コールドウェル博士が「セロリやにんじんがむし歯予防に効果的」と報告しています。 これは、水に溶けない食物繊維であるセルロースが、噛むときに歯を清掃し、しかも良く噛むことで弱アルカリの性質をもつ唾液がよく出て、むし歯菌がつくる酸を弱める働きをするからです。

 この不思議な野菜の効用をいかして、積極的に歯育てを進めましょう。



かむ能力の基本的な学習

かむ能力の基本的な学習は生まれたときから始まっています
┌─────────────────────────────────────┐
│■哺乳期(0才〜4ヶ月)                          │
│哺乳行動は、反射運動で舌の働きのみです。乳首を舌上口蓋(上顎)に押し付け、 │
│舌が山状となり上下運動で乳を出します。                   │
└─────────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────────┐
│■口唇食べ期(離乳初期5〜6ヶ月)                    │
│離乳が始まりドロドロ食が口の中に入ると乳児がゴクンゴクンと飲み込み学習をし│
│ます。いままで口唇が半開きしていたのが食物を外に出さないためにクチビルが閉│
│じるようになり咀嚼の開始です。この時に表情の変化が多様になります。咀嚼は表│
│情筋を発達させる重要なポイントとなります。                │
└─────────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────────┐
│■舌食べ期(離乳中期7〜8ヶ月)                     │
│舌の上下運動で食べ物を上顎に押しつけてつぶし、下顎も上下に動き、モグモグと│
│「もっと食べたいよ」と表情に出てきます。舌でつぶし一定の大きさにまとめ飲み│
│込みます。この時のポイントは形の大きさです。市販の離乳食も大きさは規格化さ│
│れつつあります。又、みじん、きざみ食はこれからの乳歯の事を考えると良いとは│
│言えません。                               │
└─────────────────────────────────────┘
┌─────────────────────────────────────┐
│■歯ぐき食べ期(離乳後期9〜18月                    │
│舌や下顎を動かして、食べ物を左右の歯ぐきに運んでカミカミの歯ぐき運動が始ま│
│ります。咀嚼運動でクチビル、顎、頬と表情が精巧になり、前歯の切り歯が4本生│
│えます。                                 │
│さあ、これからが大変です。盛んに物をかじり、自己学習の感覚トレーニングがス│
│ピードを増し目が離せなくなります。お母さんによる口腔管理が、その子の健康の│
│基礎となります。                             │
└─────────────────────────────────────┘
この4つの努力を上手に赤ちゃんにさせてあげることがお母さんの愛情です
こんなとき乳歯を抜きます

永久歯や全身の健康に影響が出るとき、抜歯します

ひどいむし歯のときは歯を抜かなければなりません

 見た目でも歯に大きな穴が開いているとわかる時は、むし歯はかなり大きいといえます。そして歯髄(しずい) まで侵されているケ−スもあります。歯髄は歯の根から続く管の中に神経や血管が通っているとても大切な組織です。さらに進むと、細菌が歯の根の先からアゴの骨も侵し、溶かしていきます。

 急性の場合は激痛がはしり、腫れて高熱も出ます。慢性の時は、吹き出物のような物が歯ぐきにでき、ウミが出ます。病気は骨の中まで進行し、やがて次に生えてくる永久歯や体全体にまで影響してきます。ここまで進んでしまったむし歯は救うことが難しく、抜かなければなりません。

永久歯の生え方によっては乳歯を抜く場合もあります
よく乳歯のワキから永久歯が生えてきて顔をのぞかせるといったこともありますが、永久歯が生えてきたからと喜んでいる場合ではありません。放っておくと後で歯並びがガタガタになってしまいます。ふつう、乳歯の根っこは後に出てくる永久歯の萌出に合わせ自然に短くなり(吸収される)抜け落ちるのですが、なかなか抜けない場合もあるのです。そんな時は乳歯を抜いて、永久歯に道を譲らなければなりません。

ケガで歯を抜くケース

 走り回ってドアに衝突する。子どもにとってはよくある場面です。そんなとき、子どもが激しく歯をぶつけてしまったら、すぐ歯医者さんに診てもらう方がよいでしょう。歯が動いたり欠けたりしたままで放っておくと、後になって歯が黒く変色し、神経が死んでしまうこともあります。歯が縦に割れてしまった場合などは、歯を抜かなければならないことがあります。

◎お子さんの歯で何か気になることがありましたら、お早めにご相談ください◎

子供のおやつと虫歯


ダラダラおやつがむし歯の原因。ケジメが大事です

 あなたは、「子どもにおやつとむし歯はかかせない」などと誤解してはいないでしょうか。子どものむし歯は、歯科知識の普及とお母さん方の関心の高まりとともに、今では随分減りました。でも安心してはいけません。
 乳歯は大人の歯に比べ象牙質やエナメル質が薄く、しかも子どもは甘いものを口にする機会が多いので、むし歯になりやすいのです。ちょっと気を抜くとすぐむし歯になってしまいます。

 まずは、子どもが大好きなおやつ、これをじょうずに与えて子どもをむし歯から守りましょう。

ダラダラおやつがむし歯をつくる
 保育園に通う子どもにむし歯が少ないとよくいわれますが、それは、食べる時間と量を規則正しく行い、食後に歯みがきを励行していることが理由のようです。
甘味はおとなにとっても人生の楽しみのひとつですが、その摂取の量や方法を誤ると健康と人生の楽しみそのものを台無しにしてしまいます。ケジメが大事です。

モグモグカミカミ歯に良いおやつ


○おやつは1回で食べる量をきめます。
○ベタベタ歯にくっつくものは避けましょう。
○いつまでも口に甘さの残るものも要注意です。
○良く噛むおやつを。そしゃくは消化を促進し、
  脳の発達もうながし、バランスのとれた美しい
  顔をつくります(スゴイ!)。
○おやつには「牛乳も一緒に」がおすすめ。
○食べた後は楽しい「歯みがきタイム」です。


乳歯のむし歯の話
むし歯になりやすい乳歯

 永久歯に比べて乳歯はむし歯にかかりやすいと言われています。それには、いくつかの理由があります。

・子どもは一人ではなかなか上手に歯ブラシを使いこなせないため、歯の清掃が上手にできないから です。

・子どもの歯は食べカスがたまりやすい上に、食べ物には粘着性のある、むし歯の原因ともいえるも のが多く、炭水化物で酸の発酵がさかんになるからです。

・子どもの歯(乳歯)は永久歯に比べると、大きさも厚さも2分の1程度です。歯の表面の硬いエナ メル質、象牙質も、永久歯の厚さの半分なので石灰化も弱いからです。

早めに発見すれば、治療が簡単です

 子どもの歯はむし歯になると進行が早く、痛みも少ないために半年位で神経の近くまで進んでしまいます。初期の症状としては、歯の表面が白っぽくなっていたり黒い小さなシミのようなものが付いていたり、歯の溝の部分が黄色くなっていたりします。この位の症状で発見されると、治療も比較的簡単にすみます。

むし歯を予防するには

・まずは口の中を常に清潔にし、歯垢や細菌、歯石を 取り除いておくことです。

・おやつにはなるべく砂糖の少ないものを選び粘着性 の高い物はやめ、寝る前の間食も極力控えましょう。

・定期的に検診を受けてください。半年に一度位診て もらうのがベストです。

乳歯のブラッシング
毎日の歯の手入れで、健康も愛情もたっぷり!

むし歯から守るために、年齢に適した歯みがき方法を

○乳児期
赤ちゃんの舌には白っぽいカスが時々たまります。お母さんは水やぬるま湯で湿らした布でカスをふきとってください。

○生後7〜8カ月の時期
生後7〜8カ月くらいになると、赤ちゃんにはもうかわいらしい前歯が生えてきます。やはり歯の汚れは布やガーゼなどで拭き取ってください。

○生後1年を過ぎたら
この時期くらいから歯ブラシを使いましょう。お母さんが磨いてあげてください。

○3歳を過ぎたら
この頃からは自分で磨くようにさせましょう。しかし子どもはまだまだ歯の磨き方が上手ではありません。お母さんも手伝い、歯みがきをした後はよくチェックしましょう。

○5歳を過ぎたら
5歳位になったら、毎食後(朝・昼・晩)「1日3回みがき」をさせましょう。お母さんは、仕上げ磨きで、磨き残しがないかよく見てあげてください。

○六歳臼歯が生えてくる頃
6歳位になると、強く大きい六歳臼歯が生えてきます。この六歳臼歯は食べカスもたまりやすくむし歯になりやすいので気をつけて磨くようにしましょう。

子どもに適したブラッシング方法

乳歯に適したブラッシング方法は、横みがきです。ブラシを歯面に平行にし、少し力を入れて小刻みに動かします。あまり大きく早く磨くと歯垢が落ちにくいので気をつけましょう。歯ぐきに傷がつく心配もあります。特に歯と歯ぐきの境目や奥の方の歯は念入りにし、子どもが吐き気を起こしたりしないよう歯みがき剤はつけない方がよいでしょう。歯ブラシは、小さめの方が効果的です。

歯のはえる時期
6か月から生えはじめ2歳頃生えそろいます

歯はおかあさんの胎内で準備されます

 乳歯は人間にとって最初に生えてくる非常に大切な歯です。妊娠して2〜3カ月で、全ての乳歯の歯胚(歯芽)ができ始めます。4〜6カ月位の胎児の頃に、それが石灰化し始めるのです。そして赤ちゃんが生まれ、かわいい歯が生えてくるのは5〜10カ月の頃です。下の歯から順に生え、3カ月位遅れて今度は上の歯が生えてきます。全部で20本、だいたい生え揃うのは2歳半前後になります。
 永久歯との生えかわりの時期は、乳中切歯・6〜7歳、乳犬歯・9〜12歳、乳側切歯・7〜8歳、第1乳臼歯・9〜11歳、第2乳臼歯・10〜12歳です。

名 称

生える時期

ぬける時期

乳中切歯

生後6〜7ヶ月

6〜7歳

乳側切歯

7〜9ヶ月

7〜8歳

乳犬歯

16〜18ヶ月

9〜12歳

第1乳臼歯

12〜14ヶ月

9〜11歳

第2乳臼歯

20〜24ヶ月

10〜12

歯はなぜ生えかわるのでしょう?

 どうして人間は大人になるにつれて乳歯から永久歯へと生えかわるのでしょうか?体の他の器官が成長し大きくなるのに対して、歯は完全に元の歯が抜けてしまい、全く別の歯が生えてきます。不思議な感じがしませんか?体の発育にともなってアゴの骨も成長し、歯列のア−チも大きくなります。そうなると、やはり乳歯よりも強くて大きい永久歯が必要になり、生えかわるのではないかと考えられています。


こどもの歯とお口の健康

◆乳歯のむし歯の特徴
・乳歯はおとなの歯に比べ小さく、エナメル質も薄く、むし歯になると広範囲に広がり、
 しかも短期間で神経近くまで進行します。
・むし歯の痛みを訴えないお子さんも多く、気づくのが遅れることがあります。外から
 見えなくても安心せず、定期健診でチェック!

◆乳歯が虫歯になるとこんな困った事に!
・汚い歯は、子どもの自尊心を傷つけることにも:前歯がむし歯になると「味噌っ歯」になり、
 見た目がよくありません。お友達に笑われて傷つくこともあります。
・食習慣への悪影響:奥歯のむし歯がしみるために偏食を起すことがあります。よい食習慣を
 身につけさせるためにもむし歯にしないことが大切です。      
・歯列不正の原因:むし歯のせいで乳歯を抜歯すると、隣の歯の位置がずれてきて、永久歯が
 生える隙間がなくなり、正しい位置に生えることができなくなります。

◆大切な第一大臼歯
・下顎の第一大臼歯は、小学校入学前後に生えてくる永久歯で、別名「6歳臼歯」と呼ばれて
 います。この歯が正しい位置に生えてくることによって、そのあとの歯が生えるべきところに生え
 てきます。きれいな永久歯列に育てるために、この歯をむし歯にしないよう気をつけましょう。
・生えたての永久歯は軟らかく、象牙質が薄く、しかもエナメル質が酸に弱く、むし歯にかかりやすい
 状態にあります。
・大臼歯は溝が深いので、食べかすがたまりやすく、むし歯になることが多い歯です。
・生えてくる途中は、歯肉をかぶっていて磨きにくく、これもむし歯になりやすい条件です。

 正しいブラッシングとプロの手による管理とケアで、この歯をむし歯から守り良い歯並びを育てましょう。

大切な6歳臼歯
最初の永久歯、
六歳臼歯は歯ならびの「軸」です

 臼歯は、犬歯の後ろに並んでいる歯のことをいいます。他のどの歯よりも大きく、ガッシリしていて、そしゃく能力も一番大きい歯です。このうち、後方の大きいものを大臼歯といい、上下のアゴに左右3本ずつ生えています。
 その中の第一大臼歯と呼ばれるものが「六歳臼歯」です。「六歳臼歯」というニックネームがついている理由は、その名の通り6歳頃に生えてくるからです。この歯は最初の永久歯として生えてきます。ですからもう生えかわることはありません。

六歳臼歯は強くて働き者
 六歳臼歯は、食べ物を噛んだり、砕いたり、すりつぶすといった働きをします。そして、永久歯の歯列(大人のアゴや歯並び)のサイズを決める重要な役割も担っています。 もし六歳臼歯をむし歯で早々と無くしてしまったりすると、大人の歯並びのための『軸』をなくすようなことなので、歯列はガタガタになるともいわれます。このように六歳臼歯はとても大切な歯です。大事にしたいですね。

むし歯になりやすい六歳臼歯
 ところが、この歯が生えてくる年頃は、まだ歯磨きが下手で口に食べカスを残したり、お菓子の大好きな年齢でもあります。それに、この六歳臼歯はミゾも多いので歯垢もつきやすいのです。そのため、この歯は歯の中でも一番短命で、寿命は40年ともいわれています。くれぐれもむし歯や歯周病にならないように気をつけましょう。

六歳臼歯を守るには
 六歳臼歯が生えはじめたら要注意。約半分ほど生えた状態でもむし歯になります。六歳臼歯は奥にあるので歯磨きにも特に気を使って下さい。歯の定期検診をうけて、よく診てもらうようにしましょう。また、定期的に検診を受けてください。半年に 一度位診てもらうのがベストです。


『仕上げ磨き』を習慣に!


仕上げ磨きテクニック

お子様の受診について

私たち歯科診療に携わる者は、お子様がきれいで強い歯の持主に育っていただくことを
願っています。ところが残念なことに、保護者の方の中には「歯医者は恐い所」という観念を
持たれていて、お子様にも同様の先入観をうえつけてしまう方がいらっしゃいます。
 現在では、治療技術の進歩によって、痛くない身体に優しい治療法が普及しています。
またスタッフは、お子様に楽しく安心して治療を受けていただくために、様々な工夫をしています。
どうぞ優しく「バイキンをやっつけてもらいましょうね」などの言葉をかけてお連れください。
それだけで歯医者さん嫌いは防ぐことができます。
 お子様の健康なお口作りのために、保護者の方のご協力をお願いします。
ご一緒にお子様のお口の健康を守り育ててまいりましょう。


保護者の方へのお願い
・空腹時と満腹時の診療は避けてください。
・診察前までに歯をみがいておきましょう。
・診察前にトイレをすませてください。
・汗をかくお子様のためにはタオルをご用意ください。
・診療後はたとえ泣いていても「えらかったね」とほめて
 あげましょう。
・お子様を励ましながら治療は最後までお受けください。

歯科医院は、歯とお口の健康管理のパートナーです。
定期的な健診で、むし歯に負けない強い歯の子に育てましょう!


歯は健康のパートナー

人間の体の中で一番かたいところはどこだと思いますか?まじめな顔で「頭」と答える人もいます。それはそれとして、本当に一番硬いのは「歯」なのです。歯の一番大切な役割は、ものを噛むことです。普段食べ物を噛むとき、歯には想像以上の力がかかっています。

                     (東京歯科大の調査)
するめ せんべい チューインガム
最大値 19.8kg 14.8kg 20.0kg
最小値 12.4kg 8.5kg 7.6kg

歯が一本なくなると・・・?
 奥歯が一本なくなると、ものを噛む力が半分以下になってしまうといわれています。噛む能力が低下すれば胃に負担がかかり、胃腸の病気を引き起こす原因にもなってしまいます。

自分の歯が何本あるかご存じですか?
 私たち人間は、生まれて6ヶ月くらいたつと2本の歯がはえてきます。3歳になる頃には20本、6さいころには24本で、その中には大人の歯「六歳臼歯」も含まれています。12さいころになると28本になり、成人になると親知らずも含めて32本になるはずなのですが・・。あなたの歯は何本ありますか?

 20本の歯があるかないかを境に、噛む能力がとても違ってしまいます。よく咬めることと元気な体は表裏一体。歯がなくなってからでは遅いのです。あなたの歯を守るのはあなた自身。正しいブラッシングと歯科医院での定期的な診査・メンテナンスで、大切な歯を守りましょう。
                                
                                 
口移しはNo!!

虫歯のない子に育てよう

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、むし歯菌はいません。それなのに、なぜむし歯に
なってしまうのでしょうか。乳幼児期はお子さまの将来のお口の健康にとって、とても大切な
時期です。ご一緒にお子さまのお口の健康を考えましょう。

『母子感染』を防ぐために気をつけたい事は?
赤ちゃんのむし歯菌は、いつも身近にいるお母さんからもらってしまう事が多いのです。
口移しでものを食べさせたり、大人が使った箸で赤ちゃんに食事をさせないように注意しましょう。
何よりも、お母さんや周辺の人達がむし歯の治療をし、歯磨きをしっかりして、むし歯菌を減らす
努力をしましょう。

まず、周辺の人たちのお口の健康管理が大切!
「キシリトール」はむし歯菌を弱らせ、むし歯の原因となる酸を作らせなくする効果があります。
むし歯予防のために、1 日2 〜 3回キシリトール入りのガムを噛みましょう。



ホームケアとプロケアで(歯科医院でのケア)でむし歯を予防しましょう


いい母いい歯

歯科医院でのプロのデンタルケアを受けましょう。

妊娠中は微妙なからだの変化でむし歯や歯周病になりやすくなります。
歯みがきをすると吐き気をもよおす人も多いのですが、歯みがき剤を
つけないでブラッシングをしたり、口すすぎを心がけましょう。
また、歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けてお口の中の病気を
予防しましょう。

妊娠性歯肉炎とは・・・
妊娠中はお口の中の状態が悪化してくることがあります。歯ぐきから出血
することを妊娠性歯肉炎といいます。出血を怖がらずに歯ブラシで丁寧に
磨いてください。歯みがきがゆきとどけば出血はおさまります。

赤ちゃんの歯のできはじめ・・・
赤ちゃんの歯ができはじめるのは、妊娠6週間頃です。10週目には20本の
乳歯の芽(歯胚)が発生します。お母さんが妊娠に気づいて栄養や健康に
気をくばりだすころには、もうすでに乳歯のもとはできはじめているのです。

妊娠初期の母体の異常は胎児にさまざまな影響を与えます。
どんなささいな事でもお気軽に御相談ください。
母体の健康を維持し、歯と歯ぐきを病気から守りましょう。

歯科のグローバルスタンダードは健診と予防

●4:1この格差!  
日本の12歳の子どものむし歯の数は平均は4本、オランダの子どもの平均は1.1本です。 歯科先進国オランダでは20数年前に医療改革に取り組み、「予防」に本腰を入れて、 むし歯の大幅な減少に成功しました。同じ頃、日本では歯科医師を増やして治療中心の 解決を計りましたが、その結果はこの数字が示すとおりです。歯科も健診を定着させ、 予防を徹底すれば、今のように医療費で国や患者さんが膨大な負担で苦しまないで済んで いたはずで、国の予防に対する姿勢の違いを思い知らされます。予防こそ現代歯科医療の グローバルスタンダード(国際基準)です。

●もっと歯にこだわりを  
具合が悪くなってから治療を受けることのくり返しで28本あるはずの歯が高齢を迎えると、 「歯ナシ」の状態になってしまい、お年寄りは歯がないのが当たり前と考えている人がほとんど です。予防の視点から言えば子供を産むときから生まれてくる子に丈夫な歯を、生まれてからも 「むし歯をつくらせない」お母さんの気持ちと科学的知識が必要なのです。歯は生命の基本です。 自分の歯は自分で守るという患者さんの自覚が人生を充実させる決め手になるでしょう。 もっと「歯にこだわって」いきたいですね。

●健康維持のために歯科健診を  
私たち歯科医師もこの地域で、患者さんとご一緒に一生患者さんの歯に責任をもって、健康管理者 としてお役に立ちたいと考えています。私たちは、毎日働いている歯に感謝を込めて、お誕生日 検診をお奨めしています。健康を維持し守るためにこそ、来院していただきたいと思っています。
                                    
                                              
歯とからだの全体の関係

むし歯や歯周病が全身的な病気の原因に

人間のからだは血液・リンパ腺・神経などによってすべての器官が連絡しあっています。からだのどこかに故障が起きると、他の関係ないところまで影響があらわれます。歯の場合も同じです。むし歯や歯周病が全身的な病気の引き金になることもあるのです。


歯科の2大疾患であるむし歯と歯周病は、細菌感染症なので、その細菌が全身に影響を及ぼし、(病巣感染といいます)心臓病や糖尿病、胃腸障害など、循環器や消化器系の病気の発症や進行に重大な影響を与えることがわかってきました。ある研究では、歯周病患者の心臓発作、早産の率が極めて高いという報告もあります。歯周病が口の中だけでなく生命の危機につながる、全身の健康を左右していることは確実です。

歯が1本なくなると噛む力は半分に…

 歯の一番大切な役割はものを噛むこと。奥歯が1本なくなると、ものを噛む力が半分になります。噛む能力が低下すると、胃に負担をかけ胃腸病をひき起こします。長い間には胃潰瘍や胃ガンの原因にもなります。

「ガクカンセツショウ」という病名を知っていますか?

歯は上下16本ずつが、微妙なバランスできっちりかみ合って健康を保っています。このかみ合わせが不調和になると、偏頭痛や耳鳴り腰痛、手足のしびれ、肩こりや視力障害などの原因となり、いつも不快な症状に悩むことになります。

卑弥呼は何を食べていた?

比べてみました。
時代別食事時間と噛み噛み回数
アゴはどんどん小さくなっている

 人類の歯とアゴは、昔と比べてどんどん小さくなっています。その理由は、人類の進歩すなわち火を発見し、あぶったり炊いたりして食べるようになって食べ物が変わり、その結果ムシャムシャ噛む回数が減ったからなのです。特にアゴの方が歯よりも急激に小さくなったため、歯が狭いアゴに並びきれなくなって乱ぐい歯や出っ歯になったりするのです(不正咬合といいます)。アゴがすっきり細面の現代っ子が、ニッと笑うと八重歯がニョキっというのはチャーミングかもしれませんが、決して健康的ではないのです。

卑弥呼の食事時間は51分3990回も噛んでいた

 邪馬台国の女王卑弥呼は弥生時代の人。       

神奈川歯科大学の斎藤滋先生がそのころ(紀元189 年頃)の食事を再現しました。

献立をみると、 
主 食‥‥蒸したもち米(玄米1合)木の香‥‥くるみ2個、クリ2個 
香の物‥‥ノビル2個、もろみ少々
干物‥‥コマイ半匹 
煮 物‥‥長芋2切れ       焼 物‥‥アユの塩焼き2匹   
潮 汁‥‥ハマグリ2個             

 けっこういいものを食べていたんですね。しかしとても固い。この食事を女子大生に試食してもらったところ、なんと51分、約4千回噛みつづけてギブアップだったそうです。上の表を見てください。将軍徳川家康は、美食家として知られていますが、実際にはかなり質素な食生活だったようです。それでもかなり軟らかい食事です。

 さて現代人はといえば《献立》コーンスープ1杯・ハンバーグ1個・ スパゲッティ半皿・ポテトサラダ少々・プリン1個・パン小2個。カタカナのメニューです。食事時間は11分噛む回数 620回、これではアゴは鍛えられないですね。

女性の歯と口の健康

健康な美しい歯で、人生を豊かに

妊娠とお口の健康

○妊娠5週から9週には、もう乳歯の形ができ始めます。永久歯も妊娠3〜4カ月から生後8〜9カ月の間にでき始めるのをご存知でしょうか。

○歯の質の良し悪しは、家系や生育環境で左右されますが、妊娠中に栄養をバランス良くとることも、とても大切です。丈夫な歯をつくるには、カルシウム、リン、タンパク質はもちろん、ビタミンA、C、Dなどが必要です。

○よく「おなかの子にカルシウムをとられて母親の歯が悪くなる」といいますが、それは根拠のない 通説です。むしろ甘いものを食べる機会が増え、歯みがきがおろそかになり、さらにホルモンの変化 で唾液の酸性度が高まり、むし歯になりやすい状況になるためです。出産後、心身ともに健康で子育てができるよう、妊娠中はいっそうていねいな歯みがきを実行しましょう。

全身症状と歯の健康

○歯のトラブルが原因で、肩こり・イライラ・頭痛・胃の痛みなどがおこることがあります。また、偏頭痛や耳鳴りにもアゴの関節や歯並びが関係している場合があります。不定愁訴が強いときは、歯の健康診断をお勧めします。

○女性のからだは、微妙なホルモン変化の影響を大きく受けます。妊娠はその典型で、閉経も同様です。生活を豊かに楽しく過ごせるよう、いつもお口の健康に配慮して下さい。

女性と審美歯科

○歯の健康は、機能が果たされていることだけで十分とはいえません。美しい口もとへの自信は、あなたの社会生活を実りあるものにする第一歩です。健康で美しい歯、ステキな顔で人生を豊かにしてください。

命の芽生えを知ったら
赤ちゃんの丈夫な歯を育てましょう

 女性の体は妊娠によって大きく変化します。外形はもちろん、見えない体の中も生活も変わります。この変化が歯や歯肉の問題を引き起こすきっかけとなり、出産後に歯の病気に悩む方がいます。そんなことにならないよう、体が安定期を迎えたら、歯の健康診断と治療をお受け下さい。

歯や歯ぐきの病気に弱い妊婦さん

 妊娠したら今までよりもていねいに歯や口の手入れをしてください。
昔から、妊娠や出産を経験した女性は、赤ちゃんにカルシウムを奪われて歯が悪くなるといわれています。本当でしょうか?それはちょっと違います。赤ちゃんができると、ホルモンのバランスが変わります。この影響で、唾液の分泌量が減り、ネバネバも強くなって歯に汚れがくっつきやすくなります。また、つわりの時期を過ぎると、食べものを口にする機会が増えます。妊娠中は、むし歯や歯周病になる条件がいくつも重なり、どうしても歯や口の病気が始まりやすいのです。おかあさんの歯や歯ぐきの病気は、赤ちゃんのせいではないという訳です。妊娠したら今までよりもていねいに歯や口の手入れをしてください。

栄養バッチリの母体が赤ちゃんの丈夫な歯を育てます

 赤ちゃんの歯は、おかあさんのおなかの中でその芽ができます。乳歯は、妊娠5週から9週、そして大人の歯も16週でできます。おかあさんが必要な栄養を十分にとらないと、赤ちゃんの歯の芽が栄養不足になります。骨やアゴの発達を促すビタミンAやD、妊娠中は腸からの吸収力が高まるカルシウム(骨や歯の成分)等を積極的にとってください。栄養バランスのよい食事が、赤ちゃんの歯の芽を丈夫に育てます。


指しゃぶりの影響
指しゃぶり癖を治して、歯の健全な発育を!

歯ならびやかみ合わせに影響します

 指をくわえたお子さんをときどき見かけます。神奈川歯科大学で行った3歳児健診の調査では、15%前後の子どもにこの癖が見られました。それは、歯の健全な発育という点ではとても大きな問題です。

 吸うのは親指のことが多く、乳幼児の柔らかくて弱い歯や歯ぐきはすぐに変形してしまいます。また、この癖が幼児期まで続くと、前歯がかみ合わず開いたままの状態や出っ歯など、歯ならびやかみ合わせに異常がおきます。特に、生え替わりの時期まで指しゃぶりを続けていると、骨にまで変形が及んでしまいます。もちろん吸い続けた親指も変形します。

 指しゃぶりを止めることができれば、軽い程度の異常は自然に治るといわれています。歯と口の健全な発育は、その後の子どもの身体や心の発達、そして知能の発育にも深く関わります。当院では、正常な歯列とかみ合わせを育てるために、指しゃぶり抑制法を指導しています。

コットンの靴下は、おいしくないから「もう止めた!」

方法は簡単です。成人用のコットンの靴下を両腕にはめ、背中越しに両方の靴下を、遊びを残してひもで結びます。こうするとカカトの部分が子どもの肘にあたり、子どもの自由な腕の働きを妨げません。寝るときも、この上に大きめのパジャマを着せます。指を口に入れてもコットンの感触がよくないので、1か月もすると指しゃぶりをしなくなります。

 母親としてはお子さんが可哀相と思われるかもしれませんが、お子さんの健やかな成長のためにちょっと頑張ってみましょう。そうすることが、お子さんの歯の健全な発育をお約束します。

食育すすめて健康笑顔

「食」は生活習慣の根幹

 『食育』・・聞き慣れない言葉ですね。現代の生活には、インスタント食品や加工食品の氾濫や、好きなものの食べすぎがもたらす栄養バランスの乱れ、個食・過食・アレルギーなど、多くの問題が発生しています。『子どもに正しい食習慣を身につけさせ、問題の発生を防いでいこう』という考えをあらわす言葉です。欧米では、すでに四半世紀も前から、将来を担う子どもたちの健やかな成長のために『食に関する教育』を始めています。日本でも、そうした考え方が理解され、切実に求められるようになってきています。

習慣づけることが大切です
 私たちは、もって生まれた資質を変えることはできません。でも、生活習慣は、日常的に繰り返すことで「習い性」として身につけることができます。「氏より育ち」という諺もあります。環境がその人に及ぼす影響はとても大きいのです。その力を食育に上手に活用しましょう。健康に結びつく食べ方や良い食習慣は、お母さんや周囲のおとなたちが、楽しい食卓をつくる工夫や努力を続けるなかで自然に身につきます。ご家庭での食習慣を見直し、家族みんなが健やかに暮らすエネルギーを養う「家庭での食事」をもっと大切に考えましょう。

賢い食べ方で健康増進
 口は食べ物の入り口。そして食べ物はエネルギーと健康の源です。何を食べるか?どのような形で食べるか?その選択が私たちの歯や口の健康と深く関係しています。栄養研究など様々な面での研究が進み、栄養や食品について新しい知識が知られるようになってきています。賢い食品の選び方食べ方を身につけて、いっそう健康に過ごしましょう。

かみ合わせは大丈夫?

不正咬合は、さまざまな障害をもたらします

 あなたの歯は、左右前後にズレたりしていませんか。上下がキチンとかみ合っていますか。「不正咬合(咬合異常)」とは、歯並びが悪かったりアゴの骨と歯の配列が不調和なために、上下の歯のかみ合わせが悪かったりすることです。

 かみ合わせが悪いと、それが原因で歯や全身に様々な症状や病気がでてきます。歯の病気はむし歯や歯周病ばかりではありません。

うまく噛めない、発音がおかしい
 かみ合わせが悪いと物を噛む機能が低下したり、上手に発音ができなかったりします。わたしたちは食べることで生命を維持し活動のエネルギーを得ていますし、話すことは社会生活をおくるうえで不可欠です。

顔がゆがむ
 鏡に向かって見て下さい。あなたの鼻や口は顔の真ん中にありますか?頭が傾いてはいませんか?もしおかしかったらかみ合わせに問題があるかもしれません。長い間のかみ合わせのズレが、顔を変形させてしまっているのです。

顎関節症の原因

かみ合わせがおかしいとアゴの骨やアゴの筋肉に異常な力がかかり、口を開けるとアゴの関節がカクカクと音をたてたりします。ときには口を開けないほどの激しい痛みが起きることもあります。これが顎関節症(がくかんせつしょう)です。

歯への影響
 歯は隣同士が正しい接し方をしていないと、よけいに歯垢がたまったり、無理な力が加わって歯の周りの組織がおかしくなります。歯並びが悪いと、むし歯や歯周病になりやすいのです。

小さい子ほど歯並びに気をつけて
 幼児の不正歯列は注意が肝心。そのまま放置していると、アゴの骨まで不正なままに発達してしまいます。あとで歯並びを変えることができても、アゴの骨を治すのは難しいのです。早めの治療が必要です。

コワーイ『顎関節症』

アゴのズレは全身に影響します

 「食べるときアゴが痛い」「口を開けるとアゴが痛い」「アゴがギシギシする」、こんなことがありませんか?また、特別な原因もないのに頭痛や耳なり、肩こりなどの慢性症状がありませんか? これらの症状に心あたりのある人は「顎関節症」を疑ってみましょう。歯に関係する最近話題の病気です。

うまく噛めない、発音がおかしい

 アゴの関節がズレると、そのズレは全身に影響します。負担が首から手足へとひろがるからです。
 代表的な症状が3つあります。

  ・大きく口を開けられない
  ・口を開けるとアゴが音をたてる
  ・ものを噛むとアゴが痛い

 アゴは前歯で1g、奥歯で5gの微妙な力に反応します。ちょっとした関節のズレが、わたしたちを毎日苦しめる原因になります。

かみ合わせのズレは要注意

 かみ合わせがおかしいとアゴの骨やアゴの筋肉に異常な力がかかり、口を開けるとアゴの関節がカクカクと音をたてたりします。ときには口を開けないほどの激しい痛みが起きることもあります。これが顎関節症(がくかんせつしょう)です。

 歯の病気はむし歯や歯周病だけではありません。歯や口に関係した筋肉や神経、関節などの問題から起こる病気もあります。

 食事はよく噛んで食べ、いつも歯や口の状態が健康であるように定期検診を受け、噛み合わせにも注意しましょう。

アゴの病気をチェック


噛み癖、ストレス、肩こりなどがありますか?

アゴだけでなく身体のあちこちに症状が現れます。

 『顎関節症』(がくかんせつしょう)は、アゴを動かしたときアゴの周囲に痛みなどの不愉快な症状があらわれる病気です。原因は、噛み癖・ストレス・不正咬合などによるかみ合わせのズレです。ただしあらわれる症状が、肩凝り・耳鳴り・頭痛・手足のしびれ・めまいといった他の病気が疑われる症状と同じところに、この病気の診断の難しさがあります。下のチェックリストで4個以上チェックのある方は要注意!顎関節症を疑い、なるべく早く受診して下さい。


チェックリスト
《アゴの周囲の筋肉について》

□どうしても噛みやすい方でばかり物を噛む 
□顔、アゴ、のど、目、こめかみ、首などが痛い
□肩や背中が痛い
□大きなものや硬いものを噛むとアゴがだるくなる
□特別な原因もないのに頭痛がする
□アゴが動かしにくい
□口を開けようとするとアゴが引っかかるような感じがして、アゴが開かない

《アゴの関節について》

□物を食べるときアゴが痛む
□大きく口を開けるとアゴが痛む
□口を開けたり閉じたりするとき音がする
□耳や耳の前のほうが痛む


歯の矯正はなぜ必要?


よい歯並びは全身の健康につながります

 歯並びの矯正を希望する方で、最も多い理由は「見た目をよくしたい」というものです。もちろん見た目をよくするのはとても大事なことですが、歯並びが悪いことはそれだけの問題ではありません。体全体の健康に大きく影響するものなのです。歯並びが悪いことがどのような問題なのか?その理由をご説明します。

■むし歯になりやすい
歯並びが悪いと歯の周りに汚れがたまりやすく、また歯ブラシも届きにくくなります。歯の汚れは虫歯と歯周病の原因になります。

■発音が正しくできない
奥歯を噛みしめて前が開く「開咬」の場合は、「サシスセソ」などの摩擦音を出しにくく英語の
場合などはとくに大きなハンデとなります。

■そしゃく障害が起きやすい
食べ物を十分に噛み砕くことができないために、栄養摂取の効率が悪くなったり胃腸をこわしたりしがちです。

■顎関節症(アゴの病気)を起こしやすい
かみ合わせが悪いため、口が開きにくく、アゴの関節で音がする、口を開けた時に関節の周りが痛むなどの障害の原因になります。

■アゴの成長に異常を起こす
アゴの成長が進まなかったり、逆に進み過ぎたりし、ひどい場合は顔つきにも異常を起こします。

■劣等感をいだきやすい
歯並びが悪いと、大きく口を開けて笑ったりしゃべったりすることにひけめを感じて性格的にも暗くなりがちです。

 以上6点にわたって、歯並びが悪いことが引き起こす身体的、精神的問題点について述べました。歯並びを良くする「矯正」の必要性をご理解いただけましたか?

どんなかみ合わせですか?(1)

出っ歯や受け口、前歯が開いたままになっていませんか?

■(出っ歯)

上の歯が前に出ているかみ合わせを上顎前突(出っ歯)といいます。歯が出ていると、折れたり唇を切ったりしやすく、見た目もよくありません。このような人は「六歳臼歯」が前に位置していることが多いため、小学生低学年のときからヘッドギアーという装置を使って「六歳臼歯」を後へずらし、奥歯のかみ合わせを正しい位置にしておかなければなりません。

■(受け口)

下の歯が上の歯より前に出ているかみ合わせを反対咬合(受け口)といいます。受け口の人は、食べ物がよく噛めないだけでなく、聞き取りにくい話し方になります。体の成長期には下アゴが大きく伸びるので、チンキャップという装置を使って下アゴの発育を抑える場合もあります。

■ (開咬)

奥歯を噛んでも前歯がかみ合わずに開いているものを開咬といいます。いつまでも指しゃぶりをしていたり、舌を出すクセがあったり、遺伝的なアゴの形態などが原因です。開咬は、前歯で食べ物を噛み切ることができないばかりでなく、正しい発音もできません。クセが原因の場合は、6才頃までなら、単純な装置だけで治療することもできますので、早目にご相談下さい。

どんなかみ合わせですか?(2)


歯並びが悪くないですか?

■(八重歯・乱ぐい歯)

 アゴが小さくて、歯が生える場所が足りなくなり、押し合いへしあいして、歯並びがデコボコになるのが乱ぐい歯です。さらに症状がひどくなると、あとから出てくる歯が歯列から外にはみ出し、重なりあって生えて「八重歯」と呼ばれる状態になります。犬歯がはみ出した場合も八重歯です。叢生の場合、歯ブラシがゆきとどかず汚れが残りやすくなります。歯が汚れやすいので、虫歯や歯槽膿漏の原因になり、健康な歯の寿命を短くしてしまいます。特に八重歯は欧米では「ドラキュラの歯」といわれるように、見た目も悪いものです。

■(すきっ歯)

 上アゴの中切歯(一番前の歯)は、生えてくるときは開いていますが、側切歯(中切歯のとなりの歯)が生えてくると閉じるのが普通です。しかし、永久歯が小さすぎたり(矮小歯)、上唇の内側のひだが大きすぎる時、また、中切歯の根の間によけいな歯(過剰歯)が生えてきた場合には開いたままになってしまいます。この様な状態になると、発音(特にサシスセソ)がしにくくなります。


お年寄と肺炎

口の中の細菌が肺に入らないように

東京都老人医療センターによると、最近老人の誤嚥性肺炎が増えています。高齢者の死因は、肺炎が断然トップで、2位は心筋梗塞、3位は胃がんとなっています。高齢になると食道と気管支の連絡部分の動きが悪くなるため、異物が間違って気管に入るトラブル(誤嚥)が起こりやすくなり、肺炎の原因になるからです。お餅のつかえなどもその例です。

肺炎予防にお口の掃除を

 高齢者は細菌に対する抵抗力が弱っているのに加えて、身体の調節機能が衰えているため肺炎とのたたかいの連続です。たとえば、睡眠中にだ液などが気管に入ることが肺炎の原因になると考えられています。だ液に含まれる口腔内の細菌が肺炎の原因菌となっているためです。

まして寝たきりになると、介護者も食事や排泄の世話に追われてしまいます。なかなか歯みがきまで手が回らないのが現状ですが、肺炎予防のためにぜひ口腔内の清掃を心がけてください。










寝たきりの重症の患者さんに対しては、往診も可能ですから、遠慮なく窓口でご相談ください。



舌苔について

知られざる悪玉、口臭の原因は舌にあり!

―― 舌苔は、口臭の二大原因のひとつです ――

口臭の原因の90%は口腔内にあるといわれていますが、その内の80%は舌苔(ぜったい)という舌の表面につく白い苔のようなものが原因といわれています。 舌の表面は、細長く伸びた糸状乳頭という突起物でおおわれています。その剥がれたものや食べカス、唾液などに細菌が繁殖して、舌の表面に溜まって舌苔をつくります。舌苔は、“悪臭”の原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)の発生源となるのです。

歯みがきは習慣になっていても、舌みがきを習慣にしている人はまだまだ少ないでしょう。
しかし、先に述べたように舌苔は口臭の原因になりますので、取り除いて口内をすっきり清潔にしましょう。

舌苔は、じゅうたんにピーナッツバターをこぼした時のようにしつこくこびりついていて、ちょっとこすったくらいではとれません。また、舌苔をとるのに歯ブラシを使う人がいますが、歯ブラシでこすると、じゅうたんの毛の間にピーナツバターを擦り込むような状態になってしまうので、あまり効果がありません。

舌苔は朝とるのがベストです。舌の運動がなくなり、唾液の分泌量が低下する睡眠時に舌苔がつくられ、朝に一番多く溜まっているからです。

舌苔をとるには、乾いたタオルやガーゼを使って指で擦り取る方法か、専用の舌みがき用のクリーナーを使うのがおすすめです。


口臭はふせげます!

気になるニオイはモトから断ちましょう!

口臭とは
臭いの感覚は特殊なもので、自分自身の口臭は自分ではなかなか気がつかないものです。呼吸や会話で吐き出した息が、他人の鼻で不快に感じられたならば口臭となります。

生理的口臭と病的口臭

■生理的口臭
朝起きた時や空腹時、長い時間緊張あるいは疲労が続いた時など、唾液の分泌量が低下して口臭が起こります。歯や舌などの汚れによる口臭や、お酒やタバコなどの嗜好品、にんにくやネギなど匂いの強い食べ物による口臭など、病気とは関係なく誰にでも起こる口臭が「生理的口臭」です。

■ 病的口臭
体の中のさまざまな病気が原因で起こる口臭のことです。
口臭の原因の約90%は、歯周病やむし歯、舌苔(ぜったい)など口の中の疾患が原因といわれています。他に、鼻やのど、糖尿病や胃などの疾患が原因のものもあります。 病的口臭の場合は、その原因となる病気を治療すればなくなります。

口臭の原因
口臭の源はほとんど口の中の細菌の繁殖によるといわれています。 唾液には細菌の繁殖を抑える自浄作用があります。唾液の分泌量が少なくなると細菌を抑えることがむずかしくなり、口臭が発生しやすくなります。 また、細菌の塊でもある「歯垢」も口臭の代表的な原因です。丁寧にブラッシングをして口の中を清潔にして下さい。口の中を不潔にしておくと、舌の上に苔のようなものが溜まり(舌苔)、さらに口臭の原因になります。 これらの原因をとりのぞき、口内を清潔に保つことで口臭を防ぎましょう。

人生80年時代

人生80年時代、いつまでも自分の歯で食べて豊かな生活を楽しみたいですね。

「8020運動」は80歳まで自分の歯を20本以上に保ち、人生を豊かに 暮らそうという呼びかけです。病気になったり痛くなってからでは、手遅れです。

あなたの大切な歯を守る決め手は、まず子どもの頃から予防を心がけ、実践することです。 現在の歯の平均寿命は55歳、歯も「80年時代」をめざしたいですね。

噛むことから始める健康管理
噛むことで肥満を防ぐ! よく噛むことで、その顎の筋肉からの司令で大脳の満腹中枢が刺激を受け、 その結果、食べ過ぎを防ぎます。

噛むことでボケを防ぐ!
噛むことで、脳の血液の流れが活発になりボケの予防につながります。

噛むことが良い歯並びをつくります!
小さいときによく噛むことをしないと、歯を植えている顎の骨が発達しないので、そこに大人の歯を 並べるだけのスペースが、少なくなり歯並びが悪くなります。

噛むことでガンを防ぐ!
よく噛むことで唾液が出てきます。 唾液はお口の中を清潔にするだけではなく、唾液中の 酵素ペルオキシダーには多くの発ガン物質の毒性を抑える働きが有ることがわかっています。

虫歯がなくても年に1〜2回は定期健診を受け、悪いところは治療し失った部分を補って豊かな 生活を楽しみましょう。私たちスタッフ一同、いつも貴方の健康を考えています。 これからも、歯とお口の健康をお互いに協力して守っていきたいと願っています。 お気軽にご相談下さい。

あぶない!増える子どもの肥満

 高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などの病気は中高年の病気と思われがちですが、 近年これら病気の症状が大人だけでなく子どもたちにまで及んでいるそうです。 これらの病気は食習慣、運動習慣、休養などの生活習慣が引き金となり発症することから 生活習慣病(昔の成人病)と呼ばれ、その大きな要因は肥満です。  
 日本で子どもの肥満が注目されたのは経済成長が始まった昭和39年頃のことです。 近隣のソウルや北京、上海なども都市化が進んだ現在、肥満の子どもが増加しているといいます。 子どもたちを生活習慣病の予備軍としないためにも、今の食生活の習慣を考えてみましょう。

<< 積極的に取った方が良い食品 >>
食物繊維を多く含む食品 食物繊維は腸管からコレステロールやナトリウムが吸収されるのを抑えるように働きます。
★野菜(ゴボウ、タケノコ、人参、カボチャ等) 海草類、豆類、キノコ類こんにゃくなど
カリウムを多く含む食品 ナトリウムの排泄を促し、血圧を下げます。
★ほうれん草、ブロッコリーなどの野菜
タンパク質を多く含む食品 タンパク質は血管を丈夫にし、動脈硬化の進行を防ぎます。
★魚類(ぶり、鰯、さんま、さばなど)大豆・ 豆腐、肉の赤身など
カルシウムを多く含む食品
カルシウムが不足すると血圧が上昇しやすくなります。
★豆腐、海草、緑黄色野菜、牛乳など
*しらす干し、丸干しなどはカルシウムも豊富ですが、コレステロールも多く含まれるので コレステロールの高い方には適しません。

<< 控えめにとった方がよい食品 >>
塩分の多い食品
塩分の取りすぎは高血圧の発病と悪化の最大危険因子。 日本人はもともと塩分を多くとる傾向があるため意識的にひかえめにすることが大切です。
★食塩、味噌、つけもの、塩辛、干物、たらこなど
糖質の多い食品
過剰な糖分は体の中で皮下脂肪となり、肥満の原因となります。
★ケーキ、和菓子などの甘いお菓子、ご飯、パン等 の穀類、果物、ジュース
コレステロールの多い食品
コレステロールは卵黄の他、肉のレバー、魚介類では丸干しやたらこなどに多く含まれています。
卵は1日1個にしましょう。
★卵黄、レバー、丸干し、たらこ、いくら、など
動物性脂肪
バターなどの動物性脂肪は血液中のコレステロールを増やします。
一方植物性脂肪や魚に含まれる油にはコレステロールを下げる働きがあります。
★バター、生クリーム、肉の脂身、ラードなど

"控えめに取った方が良い食品"も全く食べてはいけないものではありません。 要はバランスよく食べて適度に体を動かす事が大切です。 生活習慣を一気に変えてしまうのはなかなか難しく、かえってストレスの原因にもなります。 日常のちょっとした心がけで、健康な毎日をお過ごし下さい。

*参考文献は三共(株)「じょうずに食事」、(財)国民栄養協会出版局「食生活」5月号

母子感染について

お母さんのむし歯菌が子どもに感染する『母子感染』が問題になっています。
乳幼児期はお子さんの将来のお口の健康にとって、とても大切な時期なので
ご一緒にお子さまのお口の健康を考えましょう。

『母子感染』とは?
お母さんの口移しでものを食べさせたり、大人が使った箸で赤ちゃんに食事をさせたりすると、
ミュータンス菌などの細菌が増えてお口の中の病気の原因になる事があります。
もともと菌の少ない(ない)状態のお子さんのお口の中に、菌を運び入れる事となってしまうのです。
■むし歯になるしくみ
運び込まれた
@ミュータンス菌は食べ物のカスを食べて歯垢を作る。
Aミュータンス菌の作った酸が歯の表面を溶かしてむし歯になる。

しかし、だからと言ってお子さんとのスキンシップを止めることはありません。なによりも、まず、
お母さんがむし歯の治療や予防によってお口の中をきれいにしておく事が大切なのです。

お子さんのむし歯予防にはまず、お母さんのお口健康管理が大事!
むし歯の予防には菌を弱らせ、酸を作らない天然素材の甘味料「キシリトール」の活用が効果的です。
むし歯菌は、キシリトールを摂ってもエネルギーにならないので衰弱してしまい、むし歯の原因となる酸を
作れなくなるのです。

ホームケア+プロケア(歯科医院でのメンテナンス)で母も子も健やかに!!


歯のクリーニング

 きちんと歯を磨いているのに、最近歯が黄ばんできた・・・。

私たちの歯は生活している間にどうしても細かい汚れや茶渋等、色素が付着していきます。
タバコを吸う人、カレーやコーヒー、ワインなどの色素の強い食品を好む方や口呼吸をされている
方は、特に着色が強い傾向にあります。日ごろの歯ミガキだけではとれない汚れも、プロがクリー
ニングをすれば本来の自分の歯の色まで戻すことができます。


歯科医院で行うクリーニングは、歯科医師か歯科衛生士が専門の器具を用いて
おこないます。もちろん歯を削ることはありません。
●専用の道具で歯石・プラークを除去(スケーリング)
●汚れをきれいに落とす
●高速回転する電動ブラシで研磨する(ポリッシング)
などの方法で歯面をぴかぴかに磨きあげます。時間は1回30分ほどです。


歯の汚れを落とすクリーニングは最高の『予防』になります。半年に1回、最低でも1年に1回は
受けたいものです。クリーニングはやみつきになる気持ち良さなので、美容院に行くのと同じ感覚で
毎月受けられる方もたくさんいらっしゃいます。



たばこの話

●美肌と喫煙
 ビタミンCは美肌づくりに欠かせません。しかし1本のたばこは、ビタミンCの一日の
 必要量の半分を使ってしまいます。その上、たばこの酸化作用は、皮膚細胞の老化
 を早めスモーカーズフェイスを作ります。

スモーカーズフェイス
タバコを吸っている人に特徴的な顔貌のことを言いますが、実際の年齢より老けて
見られます。
< 特徴>
・年齢よりも顔のしわが多い。
・しみ、そばかす、吹き出物が多い。
・口唇や歯肉が黒ずむ。
・歯の表面に着色が目立つ。

●有害表示も進歩 
 ようやく日本でも分煙が義務付けられ、パッケージの喫煙抑制表示も病名を含むもの
 へと変わります。
☆禁煙先進国カナダの表示例
 ・シガレットはがんの原因です
 ・喫煙はあなたを殺すかもしれません 
 ・シガレットは心臓発作と心疾患の原因です

●喫煙と寿命
 下のグラフは喫煙をする人としない人との生存率の比較です。違いは歴然、外国の
 調査結果と笑っていられませんよね。
・35歳以降の生存率曲線(イギリス)

イギリスで男性医師34,439人を1951年から40年間追跡したDollらの調査結果


歯にも美白   〜ホワイトニング〜

ホワイトニングは、歯を削らずに薬剤で歯を白くする方法です。歯が変色する原因には、
タバコ、コーヒー、茶シブ、口呼吸などによる着色があります。これらはクリーニングだけ
でかなり落とすことができますが、年とともに変化した歯の黄ばみやエナメル質の内部
まで沈着した色素までは落とすことができません。自分の本来の歯の色以上に明るい
色を手に入れたい方は、ホワイトニングで白くすることができます。

【ホームホワイトニング】
自宅(歯科医の管理のもと)で行う方法が「ホームホワイトニング」です。歯科医院で
専用のトレーを作り、その中に漂白ジェルを入れて毎日数時間または就寝時歯に装着し、
2〜4週間続けます。効果はゆっくりですが、透明感・白さが長持ちするのが特徴です。

【オフィスホワイトニング】
歯科医院で歯の表面に専用の薬剤を塗り、色素を分解していく方法で、薬剤の特性に
応じて光や熱をあてる場合もあります。方法や個人差によりますが、2〜4回ほどの通院
となります。早い人は1回で希望の白さになることもあります。ただし、神経を取って黒ずん
でしまった歯はこの方法では白くすることができません。その場合は歯の内部に直接薬剤
を入れて漂白します。4〜8回ほどの通院が必要です。歯科医院では1歯単位で色を調節
できるので、すでに治療した人工歯の色に自分の歯の色を合わせることも可能です。

【ホワイトニングの注意点】
・半年〜3年で色が後戻りする場合があります。
・一時的に知覚過敏(冷たいものが歯にしみる)が起こることがあります。
・変色が著しい場合や金属による着色は、ホワイトニングの効果が期待できない場合があります。
・妊娠中、授乳中の女性はホワイトニングを受けられません。
・ホワイトニングは保険外診療なので、自由診療になります。
・詰め物やかぶせ物の色調は変わりません。

医療費控除の基礎知識

 医療費控除って?
自分自身や家族のために支払った1年間の医療費の総額が10万円を超えた場合は、一定の所得控除を
受けることができます。これを医療費控除といいます。控除を受けた金額に応じた所得税が軽減されます。

医療費の範囲って?
1.医師、歯科医師に支払った診療費又は治療費。
2.治療又は療養のために必要な医薬品の購入費。
3.病院、診療所、介護老人保健施設、指定介護老人福祉施設又は助産所へ支払った入院費、入所費。
4.治療のためにあんま、マッサージ、指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師などに支払った施術費。
5.保健婦、看護婦、准看護婦又は特に依頼した人による療養上の世話の費用。
6.助産婦による分娩の介助を受けた費用。
7.介護保険制度の下で提供された一定の居宅サービスの自己負担額。


例えばどんなものがありますか?
a.通院費、医師等の送迎費、入院時の部屋代や食事代の費用、コルセットなどの医療用器具等の購入代や
  その賃借料で通常必要なもの。
b.医師等による診療や治療を受けるために直接必要な義手、義足、松葉杖、義歯(入れ歯)などの購入費用。
c.6ヵ月以上寝たきりで、医師の治療を受けている場合に、おむつを使う必要があると認められたときのおむつ代。
  (但し、この場合には、医師が発行した「おむつ使用証明書」が必要です。)

注意する事はありますか?
@医療費控除を受けるためには、その支払いを証明する領収書等を確定申告書に添付するか提示することが必要です。
A医療費の中には、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などの規定により、都道府県や市町村に納付する費用のうち
  、医師などの診療費等の費用に相当するものや、上記a・bの費用に相当するものも含まれます。
B美容整形や疾病予防、人間ドック、眼鏡等は対象になりません。(但し、例外もあります)



(歯科)医療控除Q&A

カルシウムで体の中から健康に

 カルシウムは人体の中に約1kg含まれ、99%は骨や歯の成分として、残りの1%は
血液や筋肉、神経などの組織に含まれており、出血を止めたり、筋肉や神経の働きに
作用する重要な役割を果たしているのです。

 カルシウムの吸収を助けてくれるのがビタミンDで、きのこ類・マグロなどに多く含ま
れます。またビタミンDは、日光浴によって合成されるので散歩なども効果的です。

 カルシウムは吸収率が悪く、牛乳・乳製品で50〜60%、その他の食品で15〜30%
だそうです。でも不足しているからと、補助食品などで1度にたくさん摂るのは禁物。
吸収できるカルシウムの量は限られていて、摂り過ぎは病気の原因にもなりかねません。
毎日のバランスのとれた食事が基本。コツコツと積み重ねが大切なのです。


三本柱で丈夫な骨作り
★バランスの良い食事
カルシウムを含む食品を心がけて摂る

★適度な運動
散歩など、軽い運動を継続して行う

★日光浴
夏は木陰で20分程度、冬は顔と手をだし、1時間程度の外出など



 『できるだけ削らない・・・』

今までの歯科治療では、むし歯に侵された部分を大きく切除し、詰め物を入れるために
修復材料に合わせて健康な歯まで削ってしまうという方法が取られてきました。しかし、
現在ではプラークコントロールやフッ素による歯の強化等を正しく行うことで、初期の
むし歯なら、進行中のむし歯でも抑制できることがわかりました。また、従来のように
大きく歯を削らなくてもよい修復材料が開発され、必要以上に歯を削らずに、経過を 
観察して歯の再石灰化を促す歯質保存的な治療を行うことが可能になりました。
 当医院ではこのようなミニマルインターベンション(Minimal Intervention:最小の侵襲)
という考え方を積極的に取り入れた治療を行っています。

【少しでも多く自分の歯を残すために】
一度歯を削ってしまうと、削った部分が大きければ大きいほど歯が弱くなり、いずれは
再発と修復を繰り返すようになってしまいます。また、審美的な面でも本当の自分の歯に
勝るものはありません。少しでも多く歯を残す事は、私達歯科スタッフだけの努力だけでは
不可能です。皆さんの日頃の予防に対する姿勢が何より大切です。

【自分の口腔状態を正しく把握しましょう】
 予防やむし歯の進行の抑制は、お口の中の状況を正確に把握することから始まります。
むし歯になりやすい体質なのか、唾液の量はどうか、お口の中の細菌の状況はどうかなどを
検査し、一人ひとりに合った口腔のコントロールをしていきます。
 
【定期健診を忘れずに】
家庭でのプラークコントロールと定期的な歯科医院でのチェックとケアを欠かさず、1本でも多く
自分の歯を残しましょう。

治療したのに歯がしみる・・・どうして?

第二象牙質ができるまで・・・。



イオン飲料水にご注意を!


噛む力でパワーアップ!

スポーツ選手は危険がつきものです。───マウスガード
スポーツ選手はスポーツ中に1割以上の人が歯やお口に何らかのダメージを受けていると
報告があります。(特に激しくぶつかり合うフットボールや格闘技等はその危険性は非常に
高いようです。)

競技中の接触プレーや咬む力によって起こる以下の症状

1. 歯のヒビ割れ
2. 歯が抜ける
3. 顎の骨にヒビが入る
4. 顎の骨が骨折する

それらを防ぐために、歯科医院では歯に装着して衝撃を和らげる「マウスガード」をお薦めし
ています。既製品もありますが、オーダーメードのほうが、よりしっかりとフィットします。これで
安全に、力いっぱいスポーツを楽しめます。歯やお口を守るだけでなく、脳しんとうや顎椎損傷
も軽減できます。

マウスガードはスポーツを楽しむために不可欠な道具です。 
  
噛み合わせがスポーツに影響する!?───テンプレート療法
テンプレート治療とは噛み合わせを通して正しい姿勢をつくり体のゆがみを矯正する治療です。
ボクシングでおなじみのマウスピースを想像して下さい。前歯に負担がかからないよう、前歯
部分は無く、奥歯を10mm以上高くする歯列の型を、しっかり固定して口にくわえるものが、テン
プレートの装置です。噛むだけで姿勢を良くし、運動能力の向上や様々な疾患や症状、原因不明
で気のせいにされている不定愁訴を改善する働きをします。


金属アレルギーについて

“薬・食べ物・花粉・埃…”がアレルギーの原因として考えられますが、それ以外で今、歯科における金属製詰め物が
引き起こすといわれている金属アレルギーが社会問題になっています。歯科材料によって発症するアレルギーの症状
として、

●皮膚炎
●アトピー性皮膚炎
●鼻炎
●口内炎
赤い発疹ができ、なかなかひかない。
唇や舌がただれたり、手のひらや足の裏に水泡が
でき、ひどい時には膿んで皮がボロボロに剥ける。

これらは、お口の中の細菌が歯垢やだ液によって作用し、歯科材料(金属)を腐蝕させイオン化しやすい環境にします。



専門医(皮膚科)でパッチテストを受けましょう
まずは、アレルギーの原因を調べることをお勧めします。(皮膚科で症状が治癒しない場合には歯科金属
アレルギーを疑ってみてください。)その結果、金属アレルギー症状と診断された方にはアレルギー反応の
でない歯科材料としてハイブリッドセラミックス、その他への置換をお勧めします。



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